
目指す事
「ラケットとストリングの一体感」、これが私がストリンギングを行う上で目指す事です。
ラケットのストリング面にはスイートスポットと呼ばれる場所があります。ボールを打つのに最適とされる場所の事です。スイートスポットでボールを打った際にストリング面で生じる張力がラケットフレーム全体にバランス良く広がる、これが一体感のあるストリンギングだと思います。
テニスラケットのストリングは、縦糸と横糸から構成されます。一体感のあるストリンギングを行うためには、縦糸をムラなく張る事はもちろん、横糸をどの様に張るのかが重要です。私が行うストリンギングの特徴を以下に紹介します。
- 二本張りで張ります
- 横糸をフレームの上側(トップ)から張ります
- 横糸の張力(テンション)は必要に応じて変えていきます
一体感のあるストリンギングを行うためには、ただたくさん張ればいいというものではありません。張り上げたラケットに一体感があるのかを評価する事が必要です。私は、本業の理学療法を行う上で磨いた触診技術(身体に触れどの様な力が作用しているのかを把握する技術)をストリンギングの評価に応用しています。張り上げたラケットに一体感があるのかを評価する事ができる、これが私のストリンギング技術の一つと言えるでしょう。
世の中には、多数のラケットやストリングがあります。はじめて張替えを行うラケットとストリングに対して、はじめから一体感のあるストリンギングを行う事は、簡単ではありません。経験上、2~3回張れば、かなり一体感のあるストリンギングに仕上がります。
私どものお店を利用される方にはお願いがあります。ストリングのテンションの指定は、縦糸のみにして下さい。横糸のテンションは私が決めます。つまり、中島みゆきの「糸」の歌詞を引用すると、「縦の糸はあなた、横の糸はわたし」です。
一体感のあるストリンギングがなされたラケットは、打感に柔らかさがあるでしょう。スイートスポットにはボールを捉える芯を感じるでしょう。それゆえ、身体から生み出されたエネルギーを効率よくボールへと伝える事が可能になるでしょう。人の身体に例えると、ラケットのフレームは骨格であり、ストリングは筋肉です。
私どもの張り上げたラケットが、プレーヤーの求めるフィーリングであり、プレーヤーの求めるテニスに少しでも貢献できたなら嬉しく思います。
ユーザーの声
打球感がとても良かったです。コーチから「ボールに伸びがある」と言われました。( Wさん、女性 )